『怪異学入門』
『怪異学入門』
著者:東アジア恠異学会 編
出版地:東京
出版者:岩田書院
出版年:2012.4
大きさ容量等:155p ; 21cm
目次
はじめに(大江篤)…1
特別寄稿 『怪異学入門』発刊によせて(京極夏彦) …4
第一章 怪異学を語る
座談会「怪異学の成果と課題」(大江篤・榎村寛之・化野燐、司会:久禮旦雄)…12
1 東アジア恠異学会との出会い
問題意識の共有 「言葉」の解体 第一節 「フシギなコト」はなぜ記録される
2 王権と怪異ー恠異学会の成果をめぐって(1)
『怪異学の可能性』の成果 天人相関説と「祟」
3 怪異の流出ー恠異学会の成果をめぐって(2)
拡散する「祟」と怪異
4 怪異を語る知識人たちの系譜
近世知識人と化物 民俗社会の再解釈 「妖怪」成立の前提
5 これからの怪異学、参加者に望むこと
4 怪異を語る知識人たちの系譜
コラム【柳田國男】(大江篤)…45
コラム【亀】(島田尚幸)…46
コラム【縁起】(鬼頭尚義)…47
第二章 怪異学を学ぶ
古代史料(史書・法典)と怪異(久禮旦雄)…50
災異から恠異へ
『日本書紀』『古事記』と神話・神祇
律令と「祟」「妖言」
『続日本紀』以後の国史・三代格式と託宣・「物恠」
コラム【神社】(榎村寛之)…64
説話集と怪異(久留島元)…65
染殿后説話
『善家秘記』
「天宮」の謎
『今昔物語集』の「天狗説話」
「記」から「物語」へ
コラム【志怪】(佐野誠子)…78
古記録と怪異(高谷知佳)…79
古代から中世へ
「古記録」とは
古記録を取り巻くメディア
室町の政治史と怪異
動物や鳴動の風聞ー中世の情報と怪異 I
将軍の車と天狗ー中世の情報と怪異 II
るつぼへの再発信ー中世の情報と怪異 III
コラム【城】(南郷晃子)…94
近世学芸と怪異(木場貴俊)…95
天と人と
怪力乱神を語る儒者
妖は人に由りて興る
仏教の対応
怪異の本草学
生類としての怪異
怪異と法
おわりに
コラム【疫病神】(笹方政紀)…108
中国社会と怪異(佐々木聡)…109
董仲舒と災異説
『漢書』五行志と災異説のその後
災異には鬼神がいない?
鬼神と志怪書
鬼神と淫祀の流行
王充鬼神論
鬼神を語る宗教
道教経典の鬼神
『白沢図』と辟邪文化
『白沢図』をめぐる辟邪文化の受容
コラム【白澤】(熊澤美弓)…124
第三章 怪異を辿る
インタビュー「怪異学の軌跡」(西山克、聞き手:高谷知佳)…126
1 「歴史の中の神霊」への関心
2 東アジア恠異学会発足をめぐって
3 恠異学会の先蹤
4 今後の恠異学会に寄せて
コラム【化物】(木場貴俊)…142
コラム【妖怪】(化野燐)…143
コラム【魔】(化野燐)…144
さらに学びたい人のために …145