妖怪司書の本棚

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『公民の民俗学』

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『公民の民俗学

著者:大塚英志

出版地:東京

出版者:作品社

出版年:2007.3

大きさ容量等:213p ; 20cm

目次

 

序 「伝統」と「公共」の相剋—柳田民俗学教育基本法 …005

第一章 「母性」をめぐる伝統はいかに作られたか …013

1 民俗学者は何故、架空の血筋を求めたのか …014

2 日本人は母性が強い民族だから母子心中するのか …040

第二章 「妖怪」とはいかに語られたか …059

1 他民族国家論としての「妖怪」論 …060

2 植民地帰順論としての「妖怪」論 …073

3 「幽霊」の国家管理 …093

第三章 「愛国心」は「郷土」と「ムー大陸」へ向かった …105

1 「ユダヤ人」から「公民」へ …106

2 「郷土人」の気持ちは「外人」にわかるか …119

3 ナチズムと民俗学 …138

終章 可能性としての「公民の民俗学」 …159

付論 「重ね撮り」写真とナチス民俗学—「日本民俗学」はいかに創られたか …171

あとがき …205

 

*『伝統とは何か』 (筑摩書房, 2004年)の増訂