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『日本異界絵巻』

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『日本異界絵巻(ちくま文庫)』

著者:小松和彦, 宮田登, 鎌田東二, 南伸坊

出版地:東京

出版者:筑摩書房

出版年:1999.1

大きさ容量等:305p ; 15cm

目次

 

口絵

前詞

▼巻之壱

第一段 スサノヲ 三界を旅する“異貌の神” …14

第二段 八岐大蛇 自然と土着民のシンボル …19

第三段 ヤマトタケル 白鳥に変身した悲劇の英雄 …23

第四段 小子部栖軽 怪力・知力を備えた異界の王 …27

▼巻之弐

第五段 聖徳太子 未来を語り伝える予言者 …34

第六段 役小角 山民“呪術者集団”のリーダー …38

第七段 吉備真備 鬼から秘術を授けられた超人 …42

第八段 空海 不死の姿で生き続ける名僧 …46

第九段 菅原道真 神霊の両義性をもつ神の子 …51

第十段 安倍晴明 陰陽師のシンボル的存在 …55

第十一段 俵藤太 将門と百足を射貫いた弓矢の名手 …59

第十二段 平将門 鉄の身体をもつ東国の新皇 …63

▼巻之参

第十三段 酒呑童子 鬼に化身した神の申し子 …70

第十四段 土蜘蛛 大和政権にまつろわぬ異族の姿 …74

第十五段 宇治の橋姫 女たちの怨念のモニュメント …78

第十六段 鬼女紅葉 抹殺された宗教集団のリーダー …83

第十七段 玉藻前 妖狐が化けた絶世の美女 …87

第十八段 弥三郎婆 オオカミを操る山界の鬼女 …91

▼巻之四

第十九段 源為朝 初代琉球王をもうけた外来王 …96

第二十段 舜天王 為朝を父とする太陽王の子孫 …100

第二十一段 源義経 天狗に武芸を学んだ不遇の英雄 …104

第二十二段 弁慶 義経が呼び出した鬼僧 …108

第二十三段 鞍馬天狗 金星より飛来した地球霊王 …112

第二十四段 崇徳上皇 異界に転生した“悪魔の棟梁” …116

▼巻之五

第二十五段 日蓮 天と地を結合する“朝日”の宗教家 …122

第二十六段 後醍醐天皇 神秘の地に移転した異彩の王 …127

第二十七段 甲賀三郎 死と再生の“地底遍歴譚”の主人公 …131

第二十八段 織田信長 戦国の革命児はスサノヲの末裔 …135

第二十九段 岩見重太郎 犬の霊力を備えた“狒々退治”の豪傑 …140

▼巻之六

第三十段 累 近世「怪談物」の代表的ヒロイン …146

第三十一段 河童 人間のケガレを背負った人造人間 …151

第三十二段 山女おかね 山中を駆けるスーパー・ウーマン …153

第三十三段 化け猫 この世とあの世を往来する魔獣 …159

第三十四段 アラハバキ神 天皇一族に敗れた“豪族の祖神” …163

第三十五段  ポイヤウンペ 半神半人のアイヌ民族の英雄 …167

第三十六段 平田篤胤 異界への強い憧憬をもつ国学者 …171

▼巻之七

第三十七段 出口王仁三郎 スサノヲの霊性を自覚する宗教者 …178

第三十八段 ねずみ男 心許ない異界のトリックスター …183

第三十九段 口裂け女 現代社会が生み出した最強の鬼女 …188

第四十段 アキラとナウシカ 近未来に甦る幼童とシャーマン …192

後詞鼎談 世紀末、そして異界論 …197

 (一)異界人の系譜 …199

 (二)イメージとしての異界 …219

異界用語集 …245

 

*『日本異界絵巻』(筑摩書房, 1990.8)の文庫化