『都市空間の怪異』

『都市空間の怪異（角川選書）』

著者：宮田登 著

出版地：東京

出版者：角川書店

出版年：2001.11

大きさ容量等：212p ; 19cm

目次

第一章　妖怪と人間の交流　…7

一　妖怪の音声　…8

　1　呼びかけの音声　…8

　2　怪音のメッセージ性　…20

　3　メッセージの解読　…27

二　妖怪からのメッセージ　…32

　1　食用蛙の声　…32

　2　もののけの図像化　…35

第二章　幽霊と妖怪　…39

一　幽冥界　…40

　1　平田篤胤のテング研究　…40

　2　物の怪と祟り　…46

二　幽霊と妖怪　…54

　1　幽霊と妖怪現象　…54

　2　幽霊の「妖怪」化　…60

三　幽霊の描かれ方　…66

　1　幽霊の足音を聞く　…66

　2　寄席の中の幽霊　…70

第三章　都市と妖怪　…75

一　都市の怪異　…76

　1　辻と交差点のトポス　…76

　2　騒ぐ霊の跳梁　…81

　3　己が命の早使ひ　…85

　4　「見えないケガレ」の伝染　…88

二　東京の魔所　…92

　1　境界の場所と時間　…92

　2　江戸のフォークロア　…100

　3　都市民俗学の方法　…110

三　異界との交流　…115

　1　浅草の不思議　…115

　2　異界体験　…121

四　鏡花と妖怪文化　…127

　1　鏡花世界の基層　…127

　2　鏡花の幽霊・妖怪観　…132

第四章　近現代社会の妖怪　…137

一　若者の霊魂観　…138

　1　生死の境をさまよう話　…138

　2　若者の夢占いとメディア　…142

二　都市空間の妖怪　…146

　1　現代都市妖怪の前景　…146

　2　学校の便所と怪談の流行　…150

　3　学園ホラーと都市伝説　…156

　4　都市空間の中の「一つ家」　…165

　5　大都市のポルターガイスト　…171

　6　幽霊からのメッセージ　…181

解説　宮田登の妖怪論　小松和彦　…189

　初出一覧　…213

『全国妖怪事典』

『全国妖怪事典（小学館ライブラリー）』

著者：千葉幹夫 著

出版地：東京

出版者：小学館

出版年：1995.10

大きさ容量等：284p ; 16cm

目次

 序　谷川健一　…4

北海道　…10

〔北海道〕アイヌカイセイ　アイヌソッキ　イペカリオヤシ　イワエツゥンナイ　イワコシンプ　イワポソインカラ　イワメテイェプ　ウルペッシユキ　オッケオヤシ　オハチスエ　カヨーオヤシ　カワウソノマ　キキンマ　キナポソインカラ　キムナイヌ　キムンアイヌ　クウケェシュキ／クウケエパロ　ケナシコルウナルペ　コシンプ　コマヒキ　サキソマエップ　シルクル　チチケウニツネヒ　トイポクンオヤシ　ニタッウナラペ　ニッタラサンペ　パウチ　バケモノババ　ヒトツメオオニュウドウ　ペポソインカラ　ペンタチコロオヤシ　ミンツチ　モシリシンナイサム　ルルコシンプ

東北　…17

〔青森県〕アカテコ　アマザケババ　オシッコサマ　カッパ　カマスオヤジ　カワウソ　カワウバ　カワオンナ　カワタロウ　クサイ　ザシキワラシ　サダ　シガマニョウボウ　ジュズカケ　テンコロバシ　ニンギョ　ヒカタハギ　ヘェサン　ミノッコ　メドチ　モウジャブネ　ヤマオンナ　ヤマネコノカイ　ユキオナゴ　ユキオンナ　ワタリガミ

〔岩手県〕アクボウズ　アマンジャク　アンモ　イタチノカイ　オクナイサマ　カゴショイ　カッパ　カブキレワラシ　カラコワラシ　カワタロウ　クサイ　クラボッコ　クラワラシ　コメツキワラシ　ザシキコゾウ　ザシキボッコ　ザシキバッコ　ザシキワラシ　サルノフッタチ　サンコギツネ　ショウジョウ　タヌキノカイ　チョーメンコ　テング　テングナメシ　ナモウレイ　ニイギョ　ノタバリコ　ノリコシ　バケハキモノ　ハタラキワラシ　フチサル　ヘビノカイ　ホウドラ　ボコ　ホソデノカイ　マヨイガ　メットゥチ　モウジャブネ　ヤズクサエ　ヤマオンナ　ヤマンバ　ユキオナゴ　ユキオンナ

〔宮城県〕ウミニョウボウ　ウミボウズ　オイデギツネ　カッパ　カラキガエリ　キツネノカイ　ザシキワラシ　ジンベイサマ　タンタンコリン　ネコノカイ　ホウソウババ　ムジナノカイ　モウレイビ　ユキオンナ

〔秋田県〕アクボウズ　アズキトギ　アマンジャク　カクレザトウ　カッパ　カマスショイ　カワクマ　カワコマ　キツネタイマツ　キツネノカイ　クネユスリ　ザシキワラシ　サンキチオニ　タロウババ　ツララオンナ　ヒキャクギツネ　ミノムシ　モウスケ　ヤマオトコ　ユキオンナ　ユキンババア　ヨジロウギツネ　ライジュウ

〔山形県〕アズキアライ　ウコン／サコン　ウブメ　オウバコ　カッパ　カワウソノカイ　キツネタイマツ　キツネノカイ　ケボロキ　シュパン　デェデェボウ　テング　テングノスモウバ　ナベオロシ　ニンギョ　ヤマウバ　ユキジョロウ

〔福島県〕アズキトギ　イナダカセ　オオニュウドウ　オンボノヤス　カッパ　カメヒメ　カンスコロバシ　クビキレウマ　シュノバン　セボウズ　ソラキガエシ　テング　ニュウドウボウズ　ネコノカイ　ヒカリモノ　フチカリ　ミコシニュウドウ　ミョウトムジナ　ムジナノカイ　ムラサキギモ　ユキオナゴ

関東　…49

〔茨城県〕アズキアライ　アマンジャク　イクチ　ウバメトリ　カクレザトウ　カッパ　カブキリコゾウ　カワボタル　キツネノカイ　ソウコタヌキ　タヌキノカイ　テング　テングダオシ　トビモノ　ムジナノカイ　ユキオンナ

〔栃木県〕カクシンボ　カクレザトノコメツキ　カッパ　カマイタチ　キツネノカイ　シズカモチ　テング　テングツブテ　トビチョウシ

〔群馬県〕オボ　カタナノカイ　カッパ　カミキリ　カメノコ　キツネノカイ　グヒンサマ　コウアンギツネ　ジュウニサマ　タヌキノカイ　テングバヤシ　テングワライ　テンジョウナメ　ネコマタ　ヒトツメコゾウ　ユキニュウドウ

〔埼玉県〕アズキトギ　アズキババア　オイテケボリ　カッパ　ケッカイ　ソデヒキコゾウ　タヌキノカイ　テングダオシ　ヤナ

〔千葉県〕アヤカシ　ウミニュウドウ　ウミボウズ　カクレザトウ　カッパ　カブキリコゾウ　スナマキダヌキ　タヌキノカイ　テナガババア　デンパチギツネ　ネコノカイ　フナユウレイ　ムジナ　ロクロクビ　

〔東京都〕アズキアライ　アズキババ　イソガキ　ウグメ　オイテケボリ　オオガマ　オゴメ　カッパ　カマイタチ　カミキリ　カワウソ　カワテング　キツネノカイ　キツネノヨメイリ　キツネビ　クビキレウマ　クラボウズ　ゴイサギノカイ　タヌキノカイ　タヌキバヤシ　テッジ　テッチササリ　テング　テングツブテ　ヌケクビ　ネコノカイ　ノブスマ　ハクゾウギツネ　ヒッパリドン　ヒトツメコゾウ　マクラノカイ　ミコシニュウドウ　モメンカセカセ　ヤカンザカ　ヤマネコ　ヤマンバ　ライジュウ　ロクロクビ

〔神奈川県〕イキニュウドウ　イタチ　カッパ　カワテング　キツネノカイ　ケッカイ　タナババ　タヌキノカイ　テング　テングビ　テングワライ　ドヨウボウズ　ヒトツメコゾウ　ミカリバアサン　ムジナ　ライジュウ

中部　…79

〔新潟県〕アズキトギ　アブラナセ　アマミハギ　ウキモノ　ウスオイババ　ウブ　ウミカブロ　オオガマ　オボ　カッパ　カマイタチ　カラキダオシ　カワウソ　カワクマ　カンギリッコ　キツネノカイ　キツネビ　キリイチベイ　グヒンサマ　ゴンゴロウビ　サトリ　シイジン　シオノメ　シュノバン　スジンコ　ススケジョウチン　スナマキイタチ　スナマキダヌキ　タテエボシ　タテクリカエシ　タヌキノカイ　ツララニョウボウ　テング　ネコノカイ　ノヤミ　バリヨン　バロウギツネ　ヒドリ　フスマ　フタツイワノダンザブロウ　フナイタサガシ　ミアゲニュウドウ　ミソカヨイ　ミノムシ　ヤマオトコ　ヤマカグラ　ヤマンバ　ユウレイブネ　ユキジョロウ　ユキドウジ　ヨガマタキ　ヨコヅツヘンビ　ライジュウ　ロクニンズキ

〔富山県〕カッパ　コナゲババ　センポクカンポク　ダンダンホウシ　ミズチ　ユウユウ　ユキオン　ヨウユウ

〔石川県〕アオオニ　アマミハギ　イマノヒト　ウミナリコボウズ　オオクビ　オシロイババ　カブソ　ガメ　カワウソ　キツネビ　キンカ　クロボウズ　シラシュウト　ススケアンドン　タヌキノカイ　ダンダンホウシ　チョウメンジョ　ツチコ　テングダオシ　テングツブテ　ナマクビタケ　ヒトリマ　ブクリョウノセイ　ボウズビ　マクラガエシ　ユウレイブネ

〔福井県〕ウミアマ　ガキ　カッパ　キツネノカイ　クビキレウマ　タヌキノカイ　テングダオシ　ニンギョ　ビシャガツク　ミノムシ　ロクロックビ

〔山梨県〕アズキアライ　アズキババア　イトトリムジナ　オクラボウズ　カタナノカイ　カッパ　カワテング　カンチキ　キツネノカイ　サトリ　ショウジョウ　タヌキノカイ　テンズルシ　ホオナデ　ミサマ　

〔長野県〕アカゴ　アズキトギ　アマザケババア　アメオンバ　イジャロコロガシ　カオナゼ　カッパ　カマイタチ　カミナリサマノトシトリバ　カワランベ　ケッカイ　ケッケ　ザシキワラシ　サトリ　シタナガババ　シッケンケン　ジュズカケ　スンデ　ゼイアンキツネ　セエシン　ツケヒモコゾウ　テング　トウガンス　ハテンゴ　ヒキャクギツネ　フクロカツギ　フクロサゲ　ホドナカ　ミコシニュウドウ　ミソカヨイ　ムカエイヌ　ムジナノカイ　ヤカンズル　ヤカンマクリ　ヤズカ　ヤマウバ　ユキオンバ　ユキフリニュウドウ　ユビナガババサ　ライジュウ

〔岐阜県〕カイナンボウ　カゼダマ　カッパ　カマイタチ　ガワイロ　ガワエロ　カワオトコ　ガワタ　カワランベ　クロンボウ　ツルベオロシ　テング　テングダイコ　テングダオシ　ドチロベ　ノヅチ　ヒトコエヨビ　マチイヌ　ムジナ　ムネンコ　モウリョウ　ヤジロウギツネ　ヤマガロ　ヤマノカミババ　ヤマンボ　ユキニュウドウ　ユキノドウ　ヨコツチ

〔静岡県〕アオボウズ　ウサギノカイ　ウバギツネ　ウミコゾウ　ウミボウズ　オオニュウドウ　オクリイタチ　オニ　オミコシ　オンナノクビ　カッパ　カネダマ　カワコゾウ　カワサル　カワテング　カワラコゾウ　ギオンボウズ　キツネノカイ　グヒン　クモノカイ　コノハテング　コボッチ　ザシキボウズ　シャグマ　センダクギツネ　タヌキノカイ　ツトヘビ　テング　テングサライ　テングビ　トモカヅキ　ナミコゾウ　ネコノカイ　ヒトツメコゾウ　ヒトツメニュウドウ　ヒヒ　ベトベトサン　マクラコゾウ　メヒトツコゾウ　ヤマオトコ　ヤマノコゾウ　ヤマババア　ヤマバヤシ　ライジュウ

〔愛知県〕オクリビ　オトラギツネ　カタアシジョウロウ　カッパ　カワコゾウ　カワババ　カンタロウビ　キツネノカイ　クビツリダヌキ　グヒンサマ　コメカシ　ザシキコゾウ　ザシキボウズ　シュゴジンサマ　タヌキノカイ　タヌキビ　ダリボトケ　ツトッコ　テングビ　テングワライ　テンビ　ニュウドウボウズ　ネコノカイ　ヒオカセ　フッコ　フトンカブセ　フナユウレイ　マドウクシャ　ミコシニュウドウ　モウジャブネ　ヤマウバ　ヤマバヤシ　ライジュウ

近畿　…140

〔三重県〕イゲボ　イソテング　イッポンダタラ　ウミボウズ　カシャンボ　カミキリ　カワコボシ　キツネノカイ　ゴッタイビ　ゴボシ　シキユウレイ　ショウジョウ　シリコボシ　シロボウズ　タヌキノカイ　ダンダラボウシ　ツチンコ　テング　テンジンノヒ　トモカヅキ　ニクスイ　ヒキモウレン　ヒダルガミ

〔滋賀県〕アブラボウ　ガワタロウ　グヒンサン　ツルベオロシ　ドテンコ

〔京都府〕アカボウズ　オオニュウドウ　オンモラキ　カイナデ　カッパ　カミムスビネコ　キシンボウ　キツネノカイ　キネノコ　コロモダコ　シャクシクレ　ソロバンボウズ　タケキリダヌキ　タヌキノカイ　ツルベオロシ　トビモノ　ヌッペリホウ　ノッペラボウ　ヒダル　ミコシニュウドウ　ヤマウバ　ワタリビシャク

〔大阪府〕ウバガヒ　ウミボウズ　オワレザカ　ガータロ　キツネノカイ　サンタチ　シロボウズ　テングサライ　テングツブテ　ネコノカイ

〔兵庫県〕オクリイヌ　オサカベ　カクレババ　カッパ　ゴメンバシ　サスガミ　シズカモチ　シリヒキマンジュ　スナカケババ　タカニュウドウ　タヌキビ　ツジノカミ　ナンドババ　ネコノカイ　ヒダルガミ

〔奈良県〕イッポンダタラ　オシロイバアサン　カッパ　カワタラ　ゲンゴロウギツネ　ジャンジャンビ　スナカケババ　ダル　ツチンコ　ナンドババ　ノヅチ　ヒトクサイ　ベトベトサン　ホイホイビ　ホメク　ヤマアラシ　ヤマジョロウ　ヤマタロ

〔和歌山県〕イガラボシ　イソテング　イッポンダタラ　ウシオニ　オオニュウドウ　オクリスズメ　ガキ　カシャンボ　カシラ　カッパ　カマイタチ　ゴウラ　コサメコジョロウ　サトリ　サンタツ　シイ　シイ　ショウジョウ　ダル　テング　ドンガス　ニクスイ　ネコノカイ　フンゴロボウシ　マクラガエシ　モクリコクリ　ユキンボ

中国　…168

〔鳥取県〕アズキアライ　キョウゾウボウギツネ　チャガマオロシ　ツキヘビ　ツチコロビ　ムシニクル　ユキオンナ　ヨブコ

〔島根県〕アズキアライ　ウシオニ　ウミニョウボウ　ウミヒメ　ウミボウズ　エンコウ　オウエドリ　カゲワニ　カシャ　カッパ　カワウソ　カワコ　コトリゾ　コロビ　サメ　シダイザカ　シンパチギツネ　セコ　ヌレオンナ　ノウマ　ノロウマ　ムラサ　モンシ　ヤマウバ　ヤマネコ　ワタリサンモンメ

〔岡山県〕アズキアライ　イソオンナ　オオガメ　オケツ　カイフキボウ　ガラン　カッパ　カワコウ　コソコソイワ　ゴンゴ　サガリ　シャクシイワ　スナマキダヌキ　スネコスリ　タヌキノカイ　チュウコ　テンイチサマ　テンコロ　テンコロコロバシ　ナマズギツネ　ナンドババ　ヌラリヒョン　ヒトツメコゾウ　マメダ　ミコシニュウドウ　ヤマヒメ

〔広島県〕アズキトギ　イキアイ　イッポンダタラ　エンコウ　オイガカリ　オオオトコ　オサキ　カッパ　グヒン　コロリ　シダイダカ　タクロウビ　タヌキノカイ　テング　ナマズギツネ　バタバタ　ヒラケ　フチザル　ミサキ

〔山口県〕アヤカシ　ウシオニ　ウブメ　エンコウ　コクウダイコ　コラダカショ　ザシキワラシ　シイ　シダイダカ　タキワロウ　ナマズギツネ　ヒキフナダマ　ヒケ　ヤマミサキ　ヨバシリ

四国　…187

〔徳島県〕アカシャグマ　アカデンチュウ　アズキアライ　イドヌキ　イトヒキムスメ　ウサギダヌキ　ウシオニ　ウマノコ　オオギセル　オギャアナキ　オパショイシ　オハチダヌキ　カササシタヌキ　カヤツリダヌキ　カワタロウ　カワミサキ　ガンゴ　ギンツチ　クビツリダヌキ　クビナシウマ　ケシボウズ　ゴギャナキ　コゾウダヌキ　コナキジジ　シバテング　シロトックリ　スナフラシ　タカニュウドウ　タカボウズ　タヌキノカイ　ツイタテダヌキ　ツチノコ　ツチノコダヌキ　トックリコロガシ　ナモナイタヌキ　ノガマ　ノビアガリ　ヒケシダヌキ　ヒノタマタヌキ　フナユウレイ　ボウズダヌキ　ヤギョウサン　ヤマウバ　ヤマオンナ　ヤマジョロウ　ヤマミサキ

〔香川県〕アカアシ　アシマガリ　ウチワタダヌキ　エンコー　オショボ　オマンノハハ　ガマノカイ　カワジョロウ　ザツクワ　シチニンドウギョウ　シチニンドウジ　ショウカラビー　タカニュウドウ　タカボウズ　タゴマクリ　チマ　テアライオニ　トックリコロガシ　ナンドババ　ネコマタ　ヒチニンドウジ　フナユウレイ　マクラコゾウ　ロクロックビ

〔愛媛県〕アカシャグマ　アヤカシ　ウシオニ　ウブメ　エナガクレ　エンコウ　オボラビ　カネノカミノヒ　カラステング　ジキトリ　シラミ　タヌキノカイ　チンチンウマ　ツチノコ　ニュウドウ　ヌレオナゴ　ノヅゴ　ノビアガリ　ヤマジョロウ　ヤマンバ　ユキンバ　ロクロックビ

〔高知県〕アカシャグマ　アズキアライ　アソビビ　エンコウ　カマイタチ　カワウソ　カワミサキ　ケチビ　ゴギャナキ　ザシキワラシ　シバテン　ジャン　タタミタタキ　タモトスズメ　チャブクロサガリ　ツエツキ　ツチノコ　テギノカエシ　トウジ　ネコノカイ　ノガマ　ノヅコ　ノブスマ　ヒダマ　ヒトツアシ　フルソマ　ボウズコ　マクラガエシ　ミサキ　ヤマオトコ　ヤマガミ　ヤマジイ　ヤマジン　ヤマンバガツク　ワライオトコ

九州　…213

〔福岡県〕アカアシ　ウブメ　ウマノアシ　ウミオンナ　オキユウレイ　ガッコ　カッパ　カワトノ　カワヒメ　キツネノカイ　クダン　シチホンアシ　スナマキダヌキ　タツクチナワ　タヌキノカイ　ダラシ　ニュウドウボウズ　ニンギョ　ヌリカベ　ヌレオンナ　マヨイブネ　マヨイボトケ　モメンヒキババ　ヤマオジ　ヤマオラビ　ヨイヨイブネ

〔佐賀県〕アヤカシ　イソオナゴ　ウグメ　オラビソウテ　カッパ　ソコユウレイ　ダキ　タツクチナワ　テンビ　ヌレオナゴ　ヒョウスベ　

〔長崎県〕アシナガ　アヤカシ　イクジ　イシナゲンジョ　イソオナゴ　ウグメ　ウミヒメ　ウンメ　ガアタロ　ガァッパ　ガシタロ　カセカケオナゴ　カワタロウ　カワノカミ　キツネノカイ　クビキレウマ　セコ　ソコユウレイ　タツクチナワ　タヌキノカイ　テンゴー　テンビ　トボシ　ナダユウレイ　ニュウドウ　ニンギョ　ヌリボウ　ヌレオナゴ　ヒダルゴ　ヒトコエオラビ　フナシトギ　ミコシニュウドウ　ムラサキギモ　メットッポ　ヤマオロ　ヤマオンナ　ユボウズ　ヨゴレハッチョウ　ワッパ

〔熊本県〕アブラズマシ　イデモチ　オオニュウドウ　カネンヌシ　ガワッパ　キシンボウ　キンペイギツネ　ケンニン　シバガキ　セコ　タヌキノカイ　テンビ　ホグラ　マックラゾウレ　ムラサキギモ　ヤマウバ　ヤマオンナ　ヤマワロ　ロクロックビ

〔大分県〕ウグメ　ウミボウズ　カッパ　ガワタロ　カワノモノ　セコ　テングツブテ　ミイレ　ヤマセコ　ヨコヅチ

〔宮崎県〕ウブメ　オサビ　ガグレ　カリコボ　クラババ　サンボン　スイテンボウズ　セコ　ナンドババ　ヒョスボウ　メヒトツゴロ　ヤマヒメ　ヤンブシ

〔鹿児島県〕アモレオグナ　アモロウナグ　イソオナゴ　イソヒメ　イッシャ　イッタンモメン　インノモウレイ　ウシオニ　ウバトウイ　ウミフサギ　ウミボウズ　カシャ　カゼ　カタキラウヮ　ガラッパ　ガワッパ　　ガワル　ガワロ　キカ　クイキリウシ　クラカケヤミ　ケンモン　シキ　シマーブー　ジロムン　スジンドン　ソラキダオシ　タワラヘビ　タンゴクレレ　チカラミズ　チュダマ　チュンチライ　テンゴヌカミ　ヌレオナゴ　ヌレヨメジョ　ハギハラウヮークヮ　ハニマノカブル　ヒザマ　ヒダル　ヘジゴロ　ミツドン　ミンキラウヮ　ムィティチゴロ　ムン　モウレイビ　ヤマヒメ　ヤマワロ　ヤマンボ　ヤンボシ　ユキバジョ　ユナワ　ワロドン

沖縄　…258

〔沖縄県〕アカガンター　アカマター　アカングワーマジムン　アフイラーマジムン　イネンビ　ウシマジムン　ウヮーグヮーマジムン　カイギョ　カムロ　カワカムロウ　ガンノマジムン　キジムン　キーヌシー　ギルマナア　ザン　シイノキノセイ　シチ　ジュリグワーマジムン　タチッチュ　タマガイ　チーノウヤ　ツボノマジムン　トウィマジムン　トジマチャービー　ナカニシ　ナビケーマジムン　ネコノカイ　ハーメーマジムン　ヒチマジムン　ヒツギノマジムン　フイーダマ　ブナガ　マー　マジムン　マズムヌ　ミンゲーマジムン　ミミチリボージ　ムヌ　モノマヨイ　ヤギノマジムン　ユナバルヤージー　ユナーメー　ワーウー

あとがき　…270

索引　…284

＊『日本民俗文化資料集成 第8巻 妖怪』（三一書房, 1988年）所載「全国妖怪語辞典」に新たに100項目ほどを増補し、誤りを訂正

『妖怪と楽しく遊ぶ本』

『妖怪と楽しく遊ぶ本：日本人と妖怪の意外な関係を探る（KAWADE夢新書）』

著者：湯本豪一 編

出版地：東京

出版者：河出書房新社

出版年：2002.6

大きさ容量等：205p ; 18cm

目次

 妖怪の正体と素性が明らかに　まえがき

プロローグ　●今、もののけと人間の新たな関係が始まる—

知られざる11種の妖怪が出現した

　“新種”の化物が出たあ！　…12

　新しい妖怪11体はどこから来たのか　…13

　闇夜から這い出た妖怪たちを大紹介！　…17

1　●もののけはいつ、何のために出てくるのか—

あなたのそばで息を潜めている妖怪たちの影を追う

　妖怪はこうして誕生する　…24

　最古の百鬼夜行絵巻の謎　…27

　妖怪行列の参加者が変わっていく　…31

　捨てられた器物には“付喪神”が宿る　…34

　巨大蜘蛛らと闘った平安の武将　…37

　妖怪の身元調査に欠かせない資料　…40

　百鬼夜行絵巻が数多く残る事情　…42

　江戸中期に作られた“妖怪図鑑”　…43

　妖怪はなぜ、江戸期に成長したのか　…47

　お人好しの妖怪と人間の“友情”　…50

　少年を悩ませ、結婚もした江戸の妖怪　…54

　写本が出回る妖怪の世界　…57

　今、妖怪は暴れ回る機を伺っている　…59

2　●江戸、明治、現代…彼らは何をし、何を求めたか—

妖怪天国ニッポンを化物たちが今日も跳梁跋扈する

　あの町営住宅の怪現象も化物の悪戯か　…62

　明治時代の百物語の怪談風景　…64

　人々は本当に妖怪を見たのか　…66

　明治の新聞は、妖怪記事で大賑わい　…71

　江戸期の旅人が見聞きした百の化物語　…73

　様々な百物語に現れた多数の妖怪たち　…76

　あまりに奇奇怪怪な稲生物怪録とは　…79

　地方の妖怪はこうして今に姿を伝える　…83

　文明開化の波は異界をどう変えたか　…90

　メディアの発達は、妖怪を闇世界に追いやった　…94

3　●河童、天狗、鬼、狸、狐—

人をもてあそび、恐怖に陥れる異界の巨人たちの正体

　全国に出没する妖怪世界の巨人たち　…98

　河童は人間にとても近い存在　…98

　河童の姿かたちは、千変万化　…102

　河童は人間の味方か、敵か…　…105

　天狗は崇められる山の精霊か　…107

　天狗と暮らした少年の驚くべき証言　…110

　明治期、鬼のミイラが世間を騒がす　…113

　アフリカのコンゴから鬼のミイラが…　…116

　新聞報道されたひょうきん狸の事件簿　…121

　怨念荒れ狂う、化け狐の恐怖事件簿　…125

4　●彼らは果たして敵か味方か—

危機に現れ、人を導く“予言獣”たちの事件簿

　30cmの角を持つ牛鬼に会う　…132

　各地に残る牛鬼伝説の怪　…134

　新聞を賑わせた雷獣騒動の真相　…136

　様々な姿の雷獣が空から落ちてきた　…138

　人の顔をした牛の正体　…143

　世界の終焉を予言したアマビコの謎　…145

　船幽霊や海坊主は、漁村の守り神か　…150

　山の怪と海の怪の見逃せない関係　…153

　山童の正体は、陸に上がった河童か　…156

　妖怪と出会った人に村の命運が託される　…158

　傑作事件簿—化物の結婚　…160

5　●恐怖の存在から友達へ—

目の前にヌッと出る妖怪に心を許していいのか

　畏怖の存在から友達へ　…168

　キャラクター化した妖怪たちの憂うつ　…171

　なぜ江戸っ子は妖怪双六に惹かれたのか　…174

　見て楽しむ摺物、相馬内裏と化物行灯　…176

　黄表紙に描かれた大人のための楽しい妖怪　…180

　異界は人間社会を映し出す鏡　…182

　人の情欲がゆく、かなり過激な百鬼夜行　…186

　遂に娯楽が妖怪を生みだした　…189

　魂のないものまでが妖怪にされ始めた　…192

　妖怪は小物に化け、人の体に貼りついた　…195

　己の衣服にまで化物を呼び込んだ　…199

　からくり的で妖怪を生み出せ　…201

　ギャンブルの世界にも妖怪が出現　…204

『日本異界絵巻』

『日本異界絵巻（ちくま文庫）』

著者：小松和彦, 宮田登, 鎌田東二, 南伸坊 著

出版地：東京

出版者：筑摩書房

出版年：1999.1

大きさ容量等：305p ; 15cm

目次

口絵

前詞

▼巻之壱

第一段　スサノヲ　三界を旅する“異貌の神”　…14

第二段　八岐大蛇　自然と土着民のシンボル　…19

第三段　ヤマトタケル　白鳥に変身した悲劇の英雄　…23

第四段　小子部栖軽　怪力・知力を備えた異界の王　…27

▼巻之弐

第五段　聖徳太子　未来を語り伝える予言者　…34

第六段　役小角　山民“呪術者集団”のリーダー　…38

第七段　吉備真備　鬼から秘術を授けられた超人　…42

第八段　空海　不死の姿で生き続ける名僧　…46

第九段　菅原道真　神霊の両義性をもつ神の子　…51

第十段　安倍晴明　陰陽師のシンボル的存在　…55

第十一段　俵藤太　将門と百足を射貫いた弓矢の名手　…59

第十二段　平将門　鉄の身体をもつ東国の新皇　…63

▼巻之参

第十三段　酒呑童子　鬼に化身した神の申し子　…70

第十四段　土蜘蛛　大和政権にまつろわぬ異族の姿　…74

第十五段　宇治の橋姫　女たちの怨念のモニュメント　…78

第十六段　鬼女紅葉　抹殺された宗教集団のリーダー　…83

第十七段　玉藻前　妖狐が化けた絶世の美女　…87

第十八段　弥三郎婆　オオカミを操る山界の鬼女　…91

▼巻之四

第十九段　源為朝　初代琉球王をもうけた外来王　…96

第二十段　舜天王　為朝を父とする太陽王の子孫　…100

第二十一段　源義経　天狗に武芸を学んだ不遇の英雄　…104

第二十二段　弁慶　義経が呼び出した鬼僧　…108

第二十三段　鞍馬天狗　金星より飛来した地球霊王　…112

第二十四段　崇徳上皇　異界に転生した“悪魔の棟梁”　…116

▼巻之五

第二十五段　日蓮　天と地を結合する“朝日”の宗教家　…122

第二十六段　後醍醐天皇　神秘の地に移転した異彩の王　…127

第二十七段　甲賀三郎　死と再生の“地底遍歴譚”の主人公　…131

第二十八段　織田信長　戦国の革命児はスサノヲの末裔　…135

第二十九段　岩見重太郎　犬の霊力を備えた“狒々退治”の豪傑　…140

▼巻之六

第三十段　累　近世「怪談物」の代表的ヒロイン　…146

第三十一段　河童　人間のケガレを背負った人造人間　…151

第三十二段　山女おかね　山中を駆けるスーパー・ウーマン　…153

第三十三段　化け猫　この世とあの世を往来する魔獣　…159

第三十四段　アラハバキ神　天皇一族に敗れた“豪族の祖神”　…163

第三十五段 　ポイヤウンペ　半神半人のアイヌ民族の英雄　…167

第三十六段　平田篤胤　異界への強い憧憬をもつ国学者　…171

▼巻之七

第三十七段　出口王仁三郎　スサノヲの霊性を自覚する宗教者　…178

第三十八段　ねずみ男　心許ない異界のトリックスター　…183

第三十九段　口裂け女　現代社会が生み出した最強の鬼女　…188

第四十段　アキラとナウシカ　近未来に甦る幼童とシャーマン　…192

後詞鼎談　世紀末、そして異界論　…197

　（一）異界人の系譜　…199

　（二）イメージとしての異界　…219

異界用語集　…245

＊『日本異界絵巻』（筑摩書房, 1990.8）の文庫化

『怪異とは誰か』

『怪異とは誰か（怪異の時空 3）』

著者：一柳廣孝 監修, 茂木謙之介 編著

出版地：東京

出版者：青弓社

出版年：2016.12

大きさ容量等：254p ; 19cm

目怪

はじめに　一柳廣孝　…11

第1章　実話怪談にとって「怪異」とは誰か：黒木あるじインタビュー　茂木謙之介, 一柳廣孝 聞き手　…15

　「彼ら」を描く

　怪異を語る／怪異を聞く

　怪異の「現場」

　「作者」とは何か

　土地の記憶と怪異

　実話怪談の現在

第1部　怪異の機能

第2章　表現システムとしての〈怪異〉とノスタルジア—一九二〇年代の文学的想像力と「他者」の変容　副田賢二　…44

　1　震災と「〈死角〉空間」と〈怪異〉　…45

　2　表象の場としての「渚」の「女」たち　…49

　3　漏出する「匂」と「懐郷病」—〈怪異〉空間としての『玄鶴山房』　…56

　4　ノスタルジアとしての〈怪異〉と他者性のゆくえ　…61

第3章　皇の奇跡—戦間期地域社会における〈瑞祥〉言説をめぐって　茂木謙之介　…69

　1　植民地における〈瑞祥〉言説　…71

　2　内地での〈瑞祥〉言説と天皇（制）をめぐる状況　…77

第4章　弱者のために怨む—川村孤松『廻国行脚怪談百物語妖怪研究』について　谷口基　…91

　1　反近代の世界観と人間理解　…91

　2　崩れゆく「百物語」／消失する語り手　…96

　3　弱者のために怨む　…98

　4　川村孤松とは何者か　…102

第2部　〈外部〉のまなざし

第5章　芥川龍之介の文学と「世紀末的な不安」—地震・帝国・怪異　小谷瑛輔　…110

　1　芥川の時代の「世紀末的な不安」　…110

　2　芥川龍之介「疑惑」と濃尾大地震　…114

　3　挑戦表象と関東大震災　…116　

　4　晩年の志賀直哉オマージュと怪異　…121

第6章　占領地に現れた“幽霊たち”—縮図としての火野葦平「怪談宋公館」　構大樹　…130

　1　幽霊騒動の発生　…133

　2　リアリティーの所在　…136

　3　占領地の縮図　…140

第7章　わたしたちのドラキュラ—横溝正史の『髑髏検校』と帝国主義　中川千帆　…149

　1　『ドラキュラ』批評と江戸の危機　…151

　2　西と東の出合いと文明vs非文明、科学vs魔術　…153

　3　男たちと帝国　…155

　4　演劇、歌舞伎とヴァンパイア　…159

第3部　〈亡霊〉たちの現在

第8章　三島由紀夫とオカルト言説—「二・二六」表象をめぐって　松下浩幸　…170

　1　〈予言者〉としての三島由紀夫　…171

　2　三島由紀夫をめぐる「神話作用」　…177

　3　同時代のなかの二・二六事件　…181

第9章　〈喪主〉としての語り—村上春樹「七番目の男」から　岡田庸介　…191

　1　「怪談」と後日談　…193

　2　怪談会で語ること　…197

　3　鎮魂する「怪談」　…201

第10章　ナラティブの亡霊、あるいは川上弘美「花野」の亡霊論（hantologie）　高木信　…208

　1　構成と特徴と　…211

　2　秩序と未練と　…216

　3　無関心と決断と　…219

　4　そら豆と神と　…223

　5　語りと亡霊と　…225

第11章　女が語る〈産〉と怪異—三枝和子『曼珠沙華燃ゆ』における亡霊たちのフォークロア　倉田容子　…232

　1　「ねこざんまい」—「女性原理」の幻影　…234

　2　人口政策の近代史—「父権」の法　…237

　3　怪異化される〈産む性〉　…241

　4　雲ケ畑・式内厳嶋神島神社—再び「ねこざんまい」へ　…243　

おわりに　茂木謙之介　…249

『怪異を魅せる』

『怪異を魅せる（怪異の時空 2）』

著者：一柳廣孝 監修, 飯倉義之 編著

出版地：東京

出版者：青弓社

出版年：2016.12

大きさ容量等：280p ; 19cm

目怪

はじめに　一柳廣孝　…11

第1章　怪異を書く：峰守ひろかずインタビュー　飯倉義之, 一柳廣孝 聞き手　…14

　妖怪の描き方

　悩ましい妖怪

　『絶対城先輩』シリーズについて

　『ほうかご百物語』について

　妖怪の「リアリティー」

　土地や世界観を考える

　多メディア展開する妖怪たち

　妖怪を書き続けるということ

第1部　怪異を物語る—怪異を伝えるために試みられたこと

第2章　挿絵が語る怪談噺—『真景累ヶ淵』と『怪談乳房榎』の場合　横山泰子　…42

　1　『真景累ヶ淵」の場合　…43

　2　『怪談乳房榎』の場合　…54

第3章　豆男物の浮世草子—浅草や業平伝説との関係など　佐伯孝弘　…64

　1　豆男物の定義と範囲　…65

　2　浅草や業平伝説との関係　…73

　3　小説史のなかの位置づけ　…82

第4章　劇場空間と怪異—泉鏡花「陽炎座」が描く観劇体験　鈴木彩　…90

　1　子供芝居の幕の裏には…　…93

　2　拙い芝居を観ることの意味　…96

　3　虚構が、虚構であることをやめるとき　…100

第5章　超常能力と大正中期探偵小説　浜田雄介

　1　読唇術探偵の誕生　…111

　2　シンパシーと探偵の自壊　…115

　3　解ける謎と解けない怪異　…119

第2部　怪異で物語る—怪異を通じて語りうること

第6章　子どもと怪異—松谷みよ子『死の国からのバトン』を考える　三浦正雄, 馬見塚昭久　…128

　1　ムーブメントの交差点　…130

　2　怪異の仕組み　…134

第7章　船幽霊の声／幽霊船の沈黙—〈怪異〉の近代文学史　乾英治郎　…150

　1　近代の〈怪異〉—明治期を中心に　…152

　2　関東大震災と〈怪異〉　…158

　3　昭和期の〈怪異〉　…163

第8章　往生際の悪い死体—執着譚と蘇生譚の境界　近藤瑞木　…170

　1　実録的「蘇り譚」　…171

　2　「是よみがへるにはあらざる事」　…172

　3　臨終行儀書の姿勢　…174

　4　蘇生者の殺害—『伽婢子』と『雪窓夜話』　…176

　5　西鶴の「ためしもなきよみがへり」　…180

第9章　枕のなかの世界—『唐代伝奇』「枕中記」の日本受容　笹生美貴子　…186

　1　古代日中の「枕」にまつわる作品—魂との関連に注目して　…189

　2　枕の穴—壺中天・太湖石が織りなす世界観との関連性　…194

　3　「枕中記」の日本受容　…196

第3部　怪異は物語る—怪異に読者が期待すること

第10章　インディアン・ロープ・マジック幻想—幸田露伴から手塚治虫まで　橋本順光　…208

　1　インディアン・ロープ・マジックの発見と幻滅　…210

　2　物語でのロープ・マジックの再生と転用　…216

第11章　「情報化」される〈怪異〉—『刀剣乱舞』からみる現代版「付喪神」の表象　上島真弓子　…231

　1　『刀剣乱舞』—現代版付喪神の登場　…233

　2　「三日月宗近」の擬人化　…237

　3　祟りからロマンへ—恐怖からの脱却　…243

第12章　怪談の文法を求めて—怪談実話／実話怪談の民話的構造の分析　飯倉義之　…251

　1　怪談実話／実話怪談とは「何か」　…251

　2　怪談の「実話らしさ」とは何か　…253

　3　怪談実話の「文法」を読み解く　…257

　4　怪談実話を「文法」で読み解く　…269

おわりに—シリーズとしては「つなぎに」　飯倉義之　…275

『怪異を歩く』

『怪異を歩く（怪異の時空 1）』

著者：一柳廣孝 監修, 今井秀和・大道晴香 編著

出版地：東京

出版者：青弓社

出版年：2016.9

大きさ容量等：249p ; 19cm

目次

はじめに　一柳廣孝　…11

第1章　怪異を旅する：東雅夫インタビュー　今井秀和, 大道晴香　…16

　「異郷」をめぐって

　旅すること

　東北と怪談文化

　「イタコ」について

　地方と怪談

　舞台『海神別荘』

　幻想の旅先

　アンソロジストの原風景

　怪異怪談研究会

　多様な評価軸を

第1部　往く人、来る人

第2章　旅を棲家に、夢は枯野を… —江戸の客死と怪談　今井秀和　_44

　1　異国人の幽霊　…45

　2　旅先で死ぬということ　…48

　3　幽霊ニ足ノ有ルコト　…51

　4　唐に死す、大宰府に死す　…54

　5　江戸の旅人と客死　…56

　6　異郷と故郷と道中と　…58

　7　客死の妖怪「ヒダル神」　…61

　8　道中という〈非・日常〉　…63

第3章　地方を旅する鬼太郎 —怪異が生じる場所を求めて　清水潤　…68

　1　調布で生まれ育った鬼太郎　…70

　2　地方へと旅立つ鬼太郎　…74

　3　紅衛兵に追われた妖怪たち　…80

第4章　「妖怪採集」のすすめ —日常を拡張するまなざしの獲得に向けて　市川寛也　…89

　1　書を携えてまちに出る—あずき洗い橋を求めて　…91

　2　歩く人のまなざし—テキストからの解放　…94

　3　路上の発見者—妖怪の考現学　…96

　4　まちで見つけた妖怪たち—隅田川妖怪絵巻の活動を通して　…99

　5　聞き手から語り手へ—泪橋のことだま返し　…104

第2部　異郷と故郷

第5章　蔵の中の近代 —『会津怪談集』と妖怪博士　伊藤龍平　…114

　1　『会津怪談集』について　…116

　2　対比される近世と近代　…121

　3　安部佐市という個性　…124

　4　妖怪博士・井上円了との対峙　…128

第6章　土地の神が〈怪異〉になるとき —泉鏡花「山海評判記」から　富永真樹　…137

　1　「山海評判記」の〈怪異〉と白山信仰　…138

　2　柳田国男の「学問」　…143

　3　土地の神が結ばれるとき　…148

第7章　岡本太郎とイタコ —「神秘」というまなざし　大道晴香　…157

　1　〈イタコ〉ブームと岡本太郎　…159

　2　「神秘」というまなざし　…166

　3　「神秘の世界」としての東北　…173

第3部　ここではない場所

第8章　尾張名古屋、魔の往く道 —都市空間のなかのオカルト街道　小松史生子　…182

　1　名古屋城下の妖怪屋敷　…183

　2　名古屋城脱出ルートとオカルト街道の出現　…189

　3　魔が駆け抜ける道—都市伝説と交通　…195

第9章　よみがえれ、心霊スポット　広坂朋信　…203

　1　人はなぜ心霊スポットに行くのか　…204

　2　江戸時代の心霊スポット探訪記　…207

　3　心霊スポットとはどんな場所なのか　…212

　4　心霊スポットの危機　…216

第10章　幽霊はタクシーに乗る —青山墓地の怪談を中心に　一柳廣孝　…223

　1　幽霊が乗るもの—馬から自動車へ　…226

　2　青山墓地という場所　…230

　3　幽霊はタクシーに乗る　…235

おわりに　今井秀和, 大道晴香　…243